花き生産情報第3号(平成29年6月20日)

花き生産情報第3号

                          平成29年6月20日発表
                          青森県「攻めの農林水産業」推進本部


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 換気や遮光をこまめに行うなど、ハウス内の温湿度管理を徹底しましょう。
 病害虫の早期発見・早期防除に努めましょう。
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☆夏秋ギク 
1 生育状況
  生育は、おおむね順調である。白さび病、灰色かび病、アブラムシ類等が散見れる。

表1  生育状況(6月10日現在
場 所 年 次 品 種 定植月日 草丈(cm) 葉数(枚) 備 考
新郷村 本 年 精の一世 4月21日 55.6 25.7 無摘心
新郷村 前 年 精の一世 4月18日 63.3 28.2 無摘心
新郷村 平 年 精の一世 4月17日 60.7 31.0 無摘心
平川市 本 年 岩の白扇 4月25日 29.8 12.5 3本仕立て
平川市 前 年 岩の白扇 4月30日 42.3 13.9 2本仕立て
平川市 一昨年 岩の白扇 5月2日 48.3 28.4 無摘心

(注)新郷村の平年値:平成26年~28年の平均値
      平川市の平年値:平成28年から仕立て方法の変更によりなし

2 今後の作業
(1)芽かき
   わき芽は、花芽ができて5~7日すると伸びてくるので、小さいうちにかきる。
(2)ビーナイン処理(施設栽培のみ)
   花首の伸長を抑えるため、発らい期~摘らい期にビーナイン顆粒水溶剤等を布し、品質の向上に努める。
(3)病害虫防除
   多湿条件により、白さび病や灰色かび病が発生しやすくなるため、こまめに気するとともに適期防除に努
める。
   高温乾燥条件により、アブラムシ類、ハモグリバエ類、ハダニ類、アザミウ類等の発生が多くなるので、
早期発見・早期防除に努める。


☆秋ギク
1 今後の作業
(1)定植
     ア 10月出荷の作型は6月中に定植する。定植の2~3日前には、定植床に十かん水しておく。
     イ 苗は、1~2cm程度発根したものを定植する。
   ウ 定植後は、軽くかん水して活着を早める。
(2)定植後の管理
   ア 日中は25℃以上にならないように管理する。
     イ 発らい前まで十分にかん水を行う。
   ウ  摘心を実施する場合は、苗が活着してから行う。
(3)病害虫防除
     夏秋ギクに準ずる。


☆トルコギキョウ
1 生育状況
    生育は全般的に順調である。ハモグリバエ類の発生が散見される。

表2  生育状況(6月10日現在)
場 所 年 次 品 種 定植月日 草丈(cm) 節数(節)
青森市 本 年 はるか 4月13日 10.9 8.2
青森市 前 年 はるか 4月1日 11.6 8.3
青森市 一昨年 はるか 4月11日 10.5 8.1
田舎館村 本 年 セレブピンク 4月8日 17.6 9.1
田舎館村 前 年 セレブピンク 4月26日 14.4 7.5
田舎館村 平 年 セレブピンク 4月21日 15.5 7.5

(注)青森市の平年値:平成27年から品種の変更によりなし
      田舎館村の平年値:平成25~28年の平均値


2 今後の作業
(1)かん水
   発らいまでは十分にかん水し、発らい後はしおれない程度にかん水を減らし弱徒長を防ぐ。
(2)温度管理
   換気や循環扇、寒冷紗等を活用し、日中25℃以下、夜間15℃を目標に管理する。
(3)側枝等の整理
   不要な側枝は早めに摘み取る。また、頂花らい(1番花)は、早めに除去し上位節から発生する分枝の伸
長を促す。
(4)病害虫防除等
   温度や湿度の上昇により、灰色かび病やアザミウマ類が多発するので、予防布を実施するとともに早期発
見・早期防除に努める。
   チップバーンの発生しやすい品種では、必要に応じてカルシウム剤を葉面散する。
(5)短日処理
   9~11月出し作型では短茎で前進開花しやすいが、これを避ける方法として「日処理」が有効である。処
理方法は、定植から30日程度、夕方5時から翌朝8まで100%遮光資材でトンネル被覆し、9時間日長とする。


          花き生産指導情報第4号は平成29年7月20日発行の予定です。
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 ◎農薬は適正に使用しましょう。
  1 農薬の飛散を防止する!
   2 農薬は使い切り、河川等へ絶対捨てない!
  3 農薬を使用する場合には、必ず最新の農薬登録内容を確認!  
   【農薬情報】(http://www.maff.go.jp/j/nouyaku/n_info/)
  【農薬登録情報提供システム】(https://pesticide.maff.go.jp/)
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花き生産情報第3号.pdf (373KB)
花き生産情報第3号【要約版】.pdf (347KB)

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