◎ この時期の農作物は、降霜等の影響を受けやすいので、週間天気予報などに
十分注意し、適正な栽培管理に努めよう!
◎ 小麦の生育は、平年並から平年より早まっています。適期の追肥と病害虫防
除で収量・品質を確保しよう!
◎ にんにくの生育は、平年並から平年より早まっています。適期の追肥とさび
病、春腐病等の防除を徹底しよう!
◎ 施設内の温度変化が激しい時期です。適正な管理により高品質な花きの生産
に努めよう!
○小麦
1 幼穂形成期は平年より2日遅~10日早くなっており、おおむね3月末に到達してい
る。
草丈は平年並~大幅に長く、茎数は地点によるばらつきが大きくなっている。
2 2回目の追肥は止葉抽出期から出穂期に生育量をみて適切に行う。
3 うどんこ病と赤かび病の適期防除に努める。
○にんにく
1 生育は、平年並か平年より早まっている。
2 りん片分化期は、平年より3~5日早く到達し、4月14日となっている。
2 追肥は、りん片分化期に到達したら適期に行う。
3 さび病、春腐病の防除を徹底するとともに、春腐病の被害株は抜き取って処分する。
○ながいも
1 春掘り作業は平年並の3月中旬から始まっているが、一部では2月下旬から3月上
旬の降雪の影響で始まりが10日程度遅れている地域もある。芽が動くなどの品質低下
を防ぐため、4月末までに作業を終える。
2 トレンチャー耕は、穴落ちなどを防ぐため適正速度を守る。
3 栽培法に合わせて種いもを準備するとともに、早植栽培では4月下旬から5月中旬
に植付けする。
○トンネルだいこん、にんじん
1 だいこんの発芽は良好である。
2 好天時はポリトンネル内を換気し、適正な温度管理に努める。
○トマト、メロン
1 苗の生育は順調である。
2 定植に向けて徐々に気温を下げて苗を順化する。ただし、降霜が予想される時や低
温時には、二重被覆等で保温に努める。
3 土壌水分が好適な時期にマルチングを行うなど、ほ場準備を計画的に進める。
○夏秋ギク
1 8月上旬出荷の作型は、平年並の4月中旬から定植作業が始まっている。苗の生育
は順調であり、病害虫の発生は見られていない。
2 親株のハウスは、日中の気温25℃以上にならないように換気する。
3 移植栽培の場合は、挿し芽を定植2週間前に行う。
○トルコギキョウ
1 春定植における苗の生育は、一部ばらつきがあるもののおおむね順調であり、病害
虫は一部にキノコバエ類の発生が見られる。また、越冬栽培の作型で、一部に土壌病
害の発生が見られる。定植作業は3月下旬から始まり、順調に進んでいる。
2 は種直後は発芽適温である20~25℃で管理し、発芽が揃った後は徐々に温度を下げ、
15~20℃で管理する。
3 老化苗は生育が劣るので、展開葉4枚までの苗を定植する。