臨時農業生産情報(降霜に対する技術対策)

畑作・野菜・花き生産情報第1号を発行しました

◎ この時期の農作物は、降霜等の影響を受けやすいので、週間天気予報等に十分注意し、適正な栽培管理に努めよう!
◎ 小麦の幼穂形成期は平年より遅いほ場が多く、生育量は、ほ場によるばらつきが大きくなっています。適期の追肥と病害虫防除で収量・品質を確保しよう!
◎ にんにくの生育は、平年よりやや遅れています。適期の追肥とさび病、春腐病の防除を徹底しよう!
◎ ながいもは、掘り遅れによる品質低下を防ぐため、計画的に作業を進めよう!
◎ 施設内の温度変化が激しい時期です。適正な栽培管理により高品質な花きの生産に努めよう!

○小麦
・幼穂形成期は、消雪が早かった六戸町では3月26日で平年より2日早いが、十和田市や消雪が遅かった津軽地域では、平年より2~10日遅くなった。
・越冬前の生育量が多かったほ場は、越冬後の生育量も平年を上回っているほ場が多いが、越冬前の生育量が平年並~下回っていたほ場は、越冬後の生育量が平年より少なくなっている。
・積雪が多かったほ場や、薬剤防除を行っていないほ場では、例年より雪腐病の発生が多い。
・2回目の追肥は止葉抽出期から出穂期に生育量をみて適切に行う。
・うどんこ病と赤かび病の適期防除に努める。

○にんにく
・生育は、平年を下回っている。
・りん片分化期は、六戸町で平年より3日遅い4月15日となった。
・追肥は、りん片分化期に到達したら適期に行う。
・さび病、春腐病の防除を徹底するとともに、春腐病の被害株は抜き取って処分する。

○ながいも
・春掘り作業は平年並の3月中旬から始まっているが、3月上中旬の降雨や降雪の影響で、4月10日時点で例年より1週間程度遅れている。芽が動くなどの品質低下を防ぐため、4月末までに作業を終える。
・トレンチャー耕は、穴落ちなどを防ぐため適正速度を守る。
・栽培法に合わせて種いもを準備するとともに、早植栽培では4月下旬から5月中旬に植付けする。

○だいこん、にんじん
・だいこんの発芽は良好である。
・好天時はポリトンネル内を換気し、適正な温度管理に努める。

○トマト、メロン
・苗の生育は順調である。
・定植に向けて徐々に気温を下げて苗を順化させる。ただし、降霜が予想される時や低温時には、二重被覆等で保温に努める。
・土壌水分が好適な時期にマルチングを行うなど、ほ場準備を計画的に進める。

○夏秋ギク
・8月上旬出荷の作型は、例年並の4月中旬から定植作業が始まっている。苗の生育は順調であり、病害虫の発生は見られない。
・親株のハウスは、日中の気温25℃以上にならないように換気する。
・移植栽培の場合は、挿し芽を定植2週間前に行う。

○トルコギキョウ
・春定植における苗の生育は、一部ばらつきがあるものの概ね順調であり、病害虫は一部にキノコバエ類の発生が見られる。また、越冬栽培の作型で、一部に土壌病害の発生が見られる。定植作業は3月下旬から始まり、順調に進んでいる。
・は種直後は発芽適温である20~25℃で管理し、発芽が揃った後は徐々に温度を下げ、15~20℃で管理する。
・老化苗は生育が劣るので、展開葉4枚までの苗を定植する。

令和7年度畑作・野菜・花き生産情報第1号(全体版)

令和7年度畑作・野菜・花き生産情報第1号(要約版)

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