◎ 小麦の生育は平年より遅れています。赤かび病の適期防除に努めよう!
◎ 大豆のは種に向けて、排水対策・土壌酸度矯正・砕土を徹底しよう!
◎ にんにくやだいこんなどの生育は、4月の降雨や日照不足の影響で、平年より遅れています。今後、気温が高くなる見通しなので、温度管理や病害虫の発生に注意し、適正な栽培管理を徹底しよう!
◎ 施設内の温度変化が激しい時期です。きめ細かな栽培管理により高品質な花きの生産に努めよう!
◎ ほ場周辺の雑草は、病害虫の発生源となるので、繁茂させないように除草・防草に努めよう!
○小 麦
・止葉抽出期は、5月10日から到達しており、平年より遅れている。
・うどんこ病の防除は、病斑が止葉直下葉に発生したら、直ちに薬剤散布を行う。
・赤かび病の防除は、開花始めから開花期に1回目、その7日後に2回目の薬剤散布を行う。
・湿害防止のため、ほ場の排水に努める。
・本年は生育が遅い傾向にあり、また、ほ場による生育量の差が大きくなっているため、今後の登熟状況に注意し、適期収穫に備える。
○大 豆
・湿害による出芽不良を防ぐため、排水対策はしっかり行う。
・土壌酸度は適正に保ち、有機物や土づくり肥料の施用により地力向上を図る。
・出芽・苗立ちの確保や除草剤の効果を高めるために、耕起・砕土は丁寧に行う。
・は種は5月中旬から下旬を目安に行い、除草剤(土壌処理剤)をは種後速やかに散布する。
○にんにく
・生育は、4月の降雨や日照不足が影響し、県南地域の一部を除き、草丈、葉数が平年を下回っている。
・りん片分化期は、平年より3~5日遅く到達した。
・病害は、春腐病、さび病の発生が全域で見られ、黄斑病も一部でほ場で見られる。
・春腐病は、降雨や濃霧が続くと急増するので、降雨前の予防散布を徹底する。
・さび病は、効果持続時間が長い薬剤を散布し、病勢の進展を抑える。
・今後の天候や生育状況を確認しながら、計画的に収穫・乾燥作業の準備を進める。
○ながいも
・普通栽培の植付適期は5月中旬~6月上旬なので、計画的に植付ける。ただし、切いも栽培では、地温が低いと種いもの腐敗を招くので、地温15℃以上を確保できる5月下旬~6月上旬に植付ける。
・頂芽付小型1年子の早植え栽培(4月下旬~5月上旬植付け)の基肥は、萌芽期(萌芽が50%の頃)に、窒素成分で10a当たり6~10kg施用する。
○春夏にんじん
・は種が平年より遅れたことや、4月の降雨・日照不足が影響し、生育は平年を大幅に下回っている。
・トンネル栽培では本葉5~6枚時までに、1本立てとする。高温障害を防ぐため、生育ステージに合わせた温度管理を徹底し、6月上旬をめどに除覆する。追肥は、本葉5~6枚時に行う。
・べたがけ栽培では、本葉3~4枚時までに1本立てとする。除覆は本葉5~6枚時を目安とするが、この時期に低温が予想される場合は、本葉7枚頃まで除覆せず保温に努める。追肥は、本葉3~4枚時と5~6枚時に行う。
○春だいこん
・は種が平年より遅れたことや、4月の降雨・日照不足が影響し、生育は大幅に下回っている。
・キスジノミハムシの発生が見られるほ場では、トンネル除去後、早めに防除する。
・根部の肥大状況を確認しながら適期に収穫する。
○ばれいしょ
・植付期は平年より4日早かったものの、4月の降雨や日照不足の影響により、萌芽期は平年より大幅に遅れた。
・生育は停滞しており、草丈は平年を大幅に下回っている。
・1回目の中耕・培土は、草丈10㎝頃を目安に行う。2回目は、着らい期に窒素成分で10a当たり4~5㎏追肥してから行う。
○メロン
・トンネル栽培(5月上旬定植)では、定植作業が平年並の5月3日に行われ、活着は順調である。
・トンネル内の温度は15~30℃を目標に換気し、雌花の確保と生育促進に努める。
・蜂の動きが活発でないときは人工交配を行う。また、天候不順の場合はホルモン処理を併用する。
○夏秋ギク
・生育は順調で、病害虫の発生は見られない。
・花芽分化の安定のため、温度は15℃以上、30℃以下を目標に管理する。
・白さび病やアブラムシ類、アザミウマ類等の早期発見・早期防除に努める。
○秋ギク
・病害虫に侵されておらず、太さが揃い充実した苗を選択し、挿し芽を行う。
・定植後は、日中の温度が25℃以上にならないように管理する。
○トルコギキョウ
・生育は順調であり、病害虫の発生は見られない。
・生育の停滞やロゼットを防ぐため温度が25℃以上にならないように管理する。
・病害虫の早期発見・早期防除に努める。