野菜畑作生産情報(号外)
(小麦とにんにくの今後の管理について)
令和2 年3 月1 3 日
青森県「攻めの農林水産業」推進本部
◎雪解けが全般に早いことから、小麦・にんにくの生育が早まる見込みです。
◎小麦は生育を確認し、第1回追肥を実施しましょう。
◎にんにくのりん片分化期は、平年より早まる見込みです。適期防除を行いま
しょう。
畑作物
1 小麦
(1)生育状況
ア つがる市木造の幼穂形成期は、ネバリゴシで3月8日(平年より16日早い)、キ
タカミコムギで3月10日(平年より20日早い)に到達しており、平年より大幅に早
まっている。
イ 野菜研究所のネバリゴシの幼穂形成期は、3月14~15日(平年より14~15日早い)
となる見込みである。
表-1 小麦の幼穂形成期の状況
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地点 品種 本年 平年差 平年 前年
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つがる市 ネバリゴシ 3/8 -16日 3/24 3/15
木造 キタカミコムギ 3/10 -20日 3/30 3/18
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野菜研究所 ネバリゴシ (3/14 (-14~ 3/29 4/3
(六戸町) ~15) 15日)
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つがる市木造:平年はネバリゴシが過去18か年、キタカミコムギが過去24か年
野菜研究所:平年は過去12か年、本年は見込み。
(2)今後の管理
ア 消雪が早く、幼穂形成期も早まったことから、第1回の追肥時期となっているの
で遅れないように実施する。(窒素成分で2kg/10a程度)
イ 根の浮き上がりを抑え、凍霜害を回避するため、ほ場に入れるところは、茎立ち
前までに麦踏みを行う。ただし、粘土質土壌や転作田などで過湿なほ場では、土が
固まり、根の発育が悪くなるので、麦踏みは行わない。
ウ ほ場全体に雑草が発生した場合には、茎葉処理の除草剤を散布する。
エ 降雨等による湿害を防止するため、明きょや排水溝を点検する。
野菜
1 にんにく
(1)今後の管理
ア 野菜研究所のりん片分化期は、消雪後からの積算気温から予測すると、4月15日
頃と予想され、平年より6日程度早い(3月12日時点)と見込まれる。
イ 今後の天候によっては、さらに早まることも考えられることから、追肥を予定し
ている場合は、作業が遅れないように準備する。
ウ 今後は、強風や降雪、降雨で葉が傷むと、春腐病が発生しやすくなるので、降雨
前の予防防除を徹底する。
表-2 野菜研究所(六戸)の作況ほのりん片分化期予測
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年次 本年 平年差 平年 前年
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りん片分化期 4/15 -6日 4/21 4/20
(予測)
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注)① 「福地ホワイト」のりん片分化期は、消雪後0℃以上の積算気温で
200℃が目安となる。
② 正式な消雪日は1/24だが、2/5~28に積雪があり、その間の気温も
低かったことから、本年は2/29を消雪日としてりん片分化期を予測した。
(予測日:3/12)
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◎農薬の使用に当たって、
農薬は適正に使用しましょう。
農薬の飛散を防止しましょう。
農薬は使い切り、河川等へ絶対捨てないようにしましょう。
クロルピクリン剤など土壌くん蒸剤を使用する際は、必ずポリエチレンフィルム等
(厚 さ0.03mm以上または難透過性の資材)で被覆してください。
市販されている除草剤には、農作物等の栽培管理に使用できない「非農耕地専用除草 剤」がある
ので御注意ください。
農薬を使用する場合には、必ず最新の農薬登録内容を確認してください。
【農薬情報】(http://www.maff.go.jp/j/nouyaku/n_info/)
【農薬登録情報提供システム】(https://pesticide.maff.go.jp/)
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◎農作業事故はみんなで防ぎましょう。
例年、春は農作業事故が多くなる季節です。
体調やまわりの状況を確認し、安全な農作業に努めましょう。
1 慣れた作業でも油断せず、注意して行いましょう。
2 必ず、作業の合間に十分な休憩を取りましょう。
3 自分を過信しすぎず、無理のない作業を行いましょう。
4 一人での作業は避け、やむを得ず一人で作業を行う場合は、家族に作業場所を伝え、携帯電話を持ちましょう。
5 家族や周りの人など、地域全体で注意を呼びかけましょう。
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◎決め手は土づくり! 「日本一健康な土づくり」運動展開中!
ほ場の準備に当たっては、土壌診断に基づいた土づくりに努めましょう。
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「令和2年度野菜畑作生産情報第1号」は4月中旬に発行予定です。