花き生産情報第2号
平成28年5月19日発表
青森県「攻めの農林水産業」推進本部
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施設内の温度変化が激しい時期です。適正な温度管理により高品質な花きの生産に努めましょう。
土壌診断に基づいた施肥設計で、バランスの良い土づくりに努めましょう。
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☆夏秋ギク
1 生育状況
育苗・定植作業は順調に進み、生育は概ね平年並である。病害虫の発生は見られていない。
表1 定植月日
場所 |
年次 |
品種 |
定植月日 |
栽植本数 |
仕立て方法 |
新郷村 |
本年 |
精の一世 |
4月18日 |
4,030本/a |
無摘心 |
新郷村 |
前年 |
精の一世 |
4月15日 |
3,468本/a |
無摘心 |
新郷村 |
一昨年 |
精の一世 |
4月19日 |
3,550本/a |
無摘心 |
平川市 |
本年 |
岩の白扇 |
4月30日 |
1,600本/a |
2本仕立て |
平川市 |
前年 |
岩の白扇 |
5月2日 |
3,200本/a |
無摘心 |
平川市 |
平年 |
岩の白扇 |
4月26日 |
- |
無摘心 |
(注)新郷村の平年値:品種変更によりなし
平川市の平年値:平成20年~27年の平均値
2 今後の作業
(1)芽かき
切り花の品質向上のため、わき芽は小さいうちにかき取る。
(2)ビーナイン処理(施設栽培のみ)
茎の伸びやすい品種では、ボリュームを向上させるため、ビーナイン顆粒水溶剤等を散布す
る。
(3)病害虫防除
白さび病やアブラムシ類、アザミウマ類、ハモグリバエ類が多発する時期なので、ほ場を良
く見回り早期発見に努め、適期防除を徹底する。
☆秋ギク
1 今後の作業
(1)苗の養成
採穂に当たっては、太さが揃い充実したものを選択し、長さ5cm程度に調整して、2×
2cm程度の間隔でさし芽を行う。
(2)定植床の準備
ア 10月出荷の作型は、6月上旬~下旬に定植できるように、計画的に作業を進める。
イ 土壌pHの矯正及び基肥の施用は定植2週間前までに済ませ、土に十分なじませておく。
ウ 初期の水分不足は、生育の遅れを招くので、定植の数日前に十分かん水しておく。
(3)定植
ア 苗は、1~2cm程度発根したものを定植する。老化苗は、定植後の生育が劣るので使
用しない。
イ 定植した後に、軽くかん水して活着を促進する。
(4)定植後の温度管理
日中は25℃以上にならないように管理する。
☆トルコギキョウ
1 生育状況
越冬栽培の生育は順調に経過している。春播き栽培の定植作業は順調に行われ、生育は良好で
ある。病害虫の発生は見られていない。
表2 定植月日
場所 |
年次 |
品種 |
は種日 |
定植月日 |
栽植本数 |
青森市 |
本年 |
はるか |
1月28日 |
4月1日 |
3,333本/a |
青森市 |
前年 |
はるか |
2月3日 |
4月11日 |
3,333本/a |
青森市 |
一昨年 |
シュークリーム |
1月30日 |
4月3日 |
3,333本/a |
田舎館村 |
本年 |
セレブピンク |
2月27日 |
4月26日 |
2,800本/a |
田舎館村 |
前年 |
セレブピンク |
2月25日 |
4月24日 |
2,805本/a |
田舎館村 |
一昨年 |
セレブピンク |
2月24日 |
4月19日 |
2,805本/a |
2 今後の作業
(1)定植
ア 9~10月出荷の作型は6月下旬までに計画的に定植する。
イ 定植後の水分不足は、切り花品質が低下しやすくなるので、定植の数日前に十分かん水
しておく。
ウ 老化苗は定植後の生育が劣るので、本葉が4枚展開するまでに定植する。
(2)かん水
発らいまではかん水して乾燥させないようにする。
(3)温度管理
気温が25℃以上になると、生育の停滞やロゼットの要因となるので、換気などにより温度
管理を徹底する。
(4)病害虫防除
立枯性病害は、多肥や過湿の条件で発生しやすいので、施肥、換気、かん水などの管理を適
正に行い、発病株は抜き取りを徹底する。
☆土づくり
施設栽培のほ場では、肥料成分の過剰蓄積が見られるため、ほ場の準備に当たっては、土壌診断
に基づく適正な施肥を行う。
花き生産指導情報第3号は平成28年6月20日発行の予定です。
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花き生産情報第2号.pdf (576KB)