臨時農業生産情報(降霜に対する技術対策)
令和3年4月30日
青森県「攻めの農林水産業」推進本部
青森地方気象台によると、県内では、明日(5月1日)の朝は冷え込み、平野部で
も霜のおりるおそれがあります。また、3日(月)までは、天気次第で霜のおりるお
それがあります。
この時期の農作物は、降霜等の影響を受けやすく、特にりんごの開花期は、最も低
温に弱い時期になることから、今後の気象情報に注意し、次の事項に留意して、被害
の未然防止と軽減に努めてください。
1 りんご等果樹
(1)防霜ファンが設置されている園地では、ファンの始動温度を2℃に設定し、著
しく低温になったときは、燃焼法も併用する。
(2)燃焼法では、気温が0℃になったら燃焼資材に点火する。
(3)ぶどうの無加温ハウスでは、石油ストーブ等で加温する。
2 水稲
(1)育苗中の苗は、保温資材で保護するか暖房器具で加温する。
(2)トンネル育苗では、保温資材で二重被覆するか育苗箱の肩の高さまで湛水する
(排水良好な苗代に限る)。
(3)霜害を受けた場合は、速やかに苗に散水し、被害の軽減に努める。
3 野菜・花き
(1)ハウス栽培では、保温資材で被覆するか暖房器具で加温する。
(2)トンネル栽培では、保温資材で二重被覆する。
(3)露地栽培の場合は、べたがけ資材で被覆する。
(4)被害を受けても回復の見込みがある場合は、早急に葉面散布剤などの散布によ
り、回復に努める。