令和4年3月4日
畜産生産情報 第1号
青森県「攻めの農林水産業」推進本部
◎家畜伝染病の防疫対策にしっかりと取り組もう。
◎良質堆肥の生産・利用で、自給飼料の安定確保に努めよう。
<要 約>
◇ 乳用牛 ~子牛及び育成牛の飼育管理~
子牛は、生後4時間以内に初乳を与え、清潔な環境で飼育する。
生後3日程度で順調に哺乳ができるようになったらスターター(人工乳)を与え、ルーメン絨毛の発達を促す。
スターターを十分に食べさせるには水分補給が重要であるが、ミルクと水の同時摂取は消化吸収の妨げとなるため、水はミルク給与後 30 分以上の間隔を空けて給与する。
◇ 肉用牛 ~放牧に向けた飼育管理~
放牧1か月前から、牛を運動場に出して外気や日光に当て、野外環境に馴れさせる。
また、放牧環境の餌に適応させるため、放牧2週間前から青刈りの草を徐々に給与する
ほか、ワクチン接種や削蹄を済ませておく。
◇ 豚 ~衛生管理~
関係者以外の農場への立入りは原則として禁止し、豚舎の出入口での消毒を徹底する。
野生動物の侵入防止に努め、その排せつ物が飼料や飲水に混入しないようにする。異常豚を発見した場合は、直ちに家畜保健衛生所に通報する。
◇ 鶏 ~衛生管理~
関係者以外の農場への立入りは原則として禁止し、鶏舎の出入口での消毒を徹底する。
野生動物の侵入防止に努め、その排せつ物が飼料や飲水に混入しないようにする。異常鶏を発見した場合は、直ちに家畜保健衛生所に通報する。
◇ 草地・飼料作物 ~草地・飼料畑の準備~
1 採草地における早春施肥は、目標収量や主体となる草種に応じて調節し、消雪後速やかに実施する。
2 牧草地におけるムギダニの被害を防ぐため、早期発見と防除に努める。
3 飼料用とうもろこしは、作付体系を考慮して品種を選択し、堆肥や土壌改良資材を適切に利用して土づくりを行う。