畑作・野菜・花き生産情報第1号を発行しました

◎ この時期の農作物は、降霜等の影響を受けやすいので、週間天気予報などに十分注意し、適正な栽培管理に努めよう!
◎ 小麦は生育が早まっています。適期の追肥と病害虫防除で収量・品質を確保しよう!
◎ にんにくの生育は、平年より大幅に早まっています。適期追肥とさび病、春腐病等の防除を徹底しよう!
◎ ながいもは、種いもに不足が生じた場合、小さい種いもや成いもを切いもとして利用しましょう!
◎ 施設内の温度変化が激しい時期です。適正な栽培管理により高品質な花きの生産に努めよう!

 

○ 小麦
1 幼穂形成期は、ネバリゴシで平年に比べ6日から10日、キタカミコムギで平年に比べ7日から11日早まっている。
草丈は、黒石市のネバリゴシ、キタカミコムギを除き平年より大幅に長くなっている。茎数は、ネバリゴシでは地点によってばらつきが大きく、キタカミコムギでは大幅に少なくなっている。
2 2回目の追肥は止葉抽出期から出穂期に生育量をみて適切に行う。
3 うどんこ病と赤かび病の適期防除に努める。

○ にんにく
1 生育は、平年より大幅に早まっている。
2 追肥は、りん片分化期に到達したら適期に行う。
3 さび病、春腐病の防除を徹底するとともに、春腐病の被害株は抜き取って処分する。

○ ながいも
1 春掘作業は順調に行われている。芽が動くなどの品質低下を防ぐため、4月末までに作業を終える。
2 トレンチャー耕は、穴落ちなどを防ぐため適正速度を守る。
3 栽培法に合わせて種いもを準備するとともに、早植栽培では4月下旬から5月中旬に植付けする。
4 種いもに不足が生じた場合には、小さい種いもや成いもを切いもとして利用する。
5 普通栽培では、初期生育を促進するために植付30日前に種いものガンクを切除し、風通しの良い無加温の倉庫などで保管する。

○トンネルだいこん、にんじん
1 生育は順調である。
2 好天時はポリトンネル内を換気し、適正な温度管理に努める。

○トマト、メロン
1 苗の生育は順調である。
2 定植に向けて徐々に気温を下げて苗を順化する。ただし、降霜が予想される時や低温時には、二重被覆等で保温に努める。
3 地温の確保のため、早めにマルチングを行うなど、ほ場準備を計画的に進める。

○夏秋ギク
1 8月上旬出荷の作型は、例年並の4月中旬から定植作業が始まっている。苗の生育は順調であり、病害虫の発生は見られていない。
2 親株は、最高温度25℃を目安に換気する。移植栽培の場合は、挿し芽を定植2週間前に行い、定植1週間前から徐々に定植時の温度に慣らしていく。
3 8月上旬出荷であれば、5月上旬までに定植を行う。

○トルコギキョウ
1 春定植における苗の生育は、一部ばらつきがあるもののおおむね順調であり、病害虫の発生は見られない。越冬栽培の作型で、一部に土壌病害の発生が見られる。定植作業は3月中旬から始まり、順調に進んでいる。
2 は種直後は発芽適温である20~25℃で管理し、発芽が揃った後は徐々に温度を下げ、15~20℃で管理する。
3 老化苗は生育が劣るので、展開葉4枚までの苗を定植する。

※農なび青森(https://www.nounavi-aomori.jp)に本文を掲載しています。

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◎『日本一健康な土づくり運動』展開中 ~元気な作物は健康な土が育みます~
土壌診断に基づいた適正施肥や土壌改良は、施肥コストの低減にもつながります。
緑肥を活用し、作物の生育に好適な土壌環境づくりを心がけましょう!
効率よく堆肥を使い、堆肥の肥料成分を考慮した化学肥料の低減に努めましょう!
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◎農薬は適正に使用しましょう。
1 使用する際は、必ず最新の登録内容を確認しましょう。
○農林水産省「農薬情報」
https://www.maff.go.jp/j/nouyaku/n_info/
○農林水産省「農薬登録情報提供システム」
https://pesticide.maff.go.jp/
2 飛散防止に努め、住宅地等の近隣で使用する際は、事前に周囲に知らせましょう。
3 クロルピクリン剤など土壌くん蒸剤を使用する際は、必ず厚さ0.03mm以上又は難透過性の被覆資材で被覆しましょう。
4 市販の除草剤には「農薬でない除草剤」や「非農耕地専用除草剤」があり、いずれも農作物等の栽培管理に使用できないので、注意しましょう。
5 農薬は使い切りを徹底し、河川等には絶対に捨ててはいけません。
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◎食中毒を防ぐため、生産段階から「野菜の衛生管理」に努めましょう。
1 栽培に使用する水の衛生管理や水質の確保に努めましょう。
2 家畜ふん堆肥は、水分調整や定期的な切り返しを行い、十分発酵させましょう。
家畜ふん中の菌の死滅には、55℃以上の温度が3日以上続いている状態が必要です。
堆肥の製造工程では、この温度条件を確認しましょう。
3 家畜ふん堆肥を野菜栽培に使用する際は、製造工程や熟成度を確認しましょう。確認できない場合には、堆肥施用から収穫までの期間を、収穫部位が土壌から離れた野菜は2か月、土壌に近い野菜は4か月空けましょう。
4 農機具や収穫容器等は清潔な状態を保ち、汚水の流入や野生動物の侵入防止等、栽培環境の整備にも努めましょう。
※ 野菜の衛生管理指針、家畜ふん堆肥の生産・利用の注意点はこちら
→https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/nourin/sanzen/yasai_eiseikanri.html
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◎備えあれば、憂いなし! 農業保険を活用しましょう!
自然災害や価格下落など、農業経営を取り巻く様々なリスクに備えるため、自分の経営にあった農業保険(国などが掛金の一部を補助する公的保険制度)を活用しましょう。
1 自然災害リスクをカバーしたい方
農業共済(農作物共済・畑作物共済・園芸施設共済)は、全ての農業者を対象に、米、麦、畑作物、農業用ハウスなどが自然災害によって受ける損失を補償します。
※ナラシ対策や野菜価格安定制度等を利用することもできます。
2 様々なリスクをカバーしたい方
収入保険は、青色申告を行っている農業者を対象に、自然災害や価格低下だけではなく、農業者の経営努力では避けられない収入減少を広く補償します。

<野菜価格安定制度を利用している野菜生産者の皆様へ>
現在、当分の間の特例として、初めて収入保険に加入される方は、収入保険と野菜価格安定制度を同時利用(2年間)することができます。
※ 詳しくは、お近くの農業共済組合までお問い合わせください。
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◎春の農作業安全運動を展開中です(4月1日~5月31日)
春の農作業が本格化する4~5月は、一年の中でも農作業事故が多くなる時期です。
農作業安全のポイントを意識しながら、「焦らず、急がず、慎重に。」を合言葉に、地域ぐるみで声を掛け合い、安全第一で農作業事故をなくしましょう。
<農作業安全のポイント>
1 慣れた作業でも油断せず、安全を確認して、作業を行いましょう。
2 必ず、作業の合間に十分な休憩を取りましょう。
3 自分は「大丈夫」と過信せず、無理のない作業を行いましょう。
4 一人での作業は避け、やむを得ず一人で行う場合は、家族に作業場所と帰宅時間を伝え、携帯電話を持ちましょう。
5 家族や周りの人など、地域全体で注意を呼び掛け合いましょう。
6 万一の事故に備えて、労災保険や農機具共済などの保険に加入しましょう。
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R5畑作・野菜・花き生産情報1号(本文)

R5畑作・野菜・花き生産情報1号(要約版)

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