令和5年稲作生産情報 第4号(6月23日発行)

・生育は全般的に平年を上回っています。

・天候や生育に応じたきめ細やかな水管理で茎数確保に努めよう!

・有効茎数を確保したほ場では中干しを実施しよう!

・カメムシ被害を防ぐため、地域ぐるみの草刈りをしっかり行おう!

生育状況

6月20日現在の生育は、草丈・葉数が平年を上回り、茎数は下北を除き、かなり多くなっている。

品種名 地域 地点数 草丈(cm) 株当たり茎数(本) 葉数(枚)
本年 平年 平年比 本年 平年 平年比 本年 平年 平年差
つがるロマン 津軽 4 37.0 35.0 106 14.1 10.9 129 8.0 7.6 +0.4
県南 1 39.3 35.0 112 18.5 13.2 140 7.4 7.3 +0.1
全県 5 37.4 35.0 107 14.9 11.4 131 7.9 7.5 +0.4
まっしぐら 津軽 6 45.0 42.2 107 15.5 13.0 119 8.0 7.4 +0.6
県南 6 45.9 42.4 108 12.8 10.8 119 7.8 7.4 +0.4
全県 12 45.4 42.3 107 14.2 12.0 118 7.9 7.4 +0.5
ほっかりん 下北 1 38.5 37.0 104 7.4 8.9 83 7.4 6.5 +0.9

 

水管理

  1. 温暖な日は3cm程度の浅水にして水温と地温の上昇を図り、気温の低い日は5~6cmのやや深水で保温し、茎数の早期確保に努める。
  2. 「日中止水、夜間かんがい(夕方又は早朝に入水)」の基本を守り、水温の上昇を図る。
  3. 水田に土壌還元による「わき(ガス)」が発生し、生育不良となっている場合は、3~5日程度の落水管理を行う。
  4. 中干しは、1株当たり20本程度の茎数を確保した水田では、天候のよい日を選んで行い、生育遅れの水田や低温が続く場合には行わない。

 

病害虫防除

  1. 斑点米カメムシ類の生育密度を低下させるため、7月中旬までに水田周辺の雑草地などの草刈りを地域ぐるみで行う。また、畦畔(けいはん)の草刈りについては、水稲の出穂7日前までに終える。
  2. 補植用の苗を畦畔や水田内に放置すると、葉いもちの発生源となるので速やかに処分する。

詳細は稲作生産情報(本文要約版)をご覧ください。

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