臨 時 農 業 生 産 情 報 (大雨に対する技術対策) 平成29年8月23日 青森県「攻めの農林水産業」推進本部 青森地方気象台発表(8月23日16時55分)の「大雨と雷に関する青森県気象情報 第1号」に よると、24日夕方から25日にかけて、大雨となる可能性があるとの気象情報が出されたので、次の 事項に留意して、被害の未然防止と軽減に努めてください。 1 共通の対策 地盤が緩み崩壊の恐れがある農地・林地及び農道・林道、増水中の河川などには、絶対に近寄らない ようにし、異常を発見した場合は、速やかに市町村等へ連絡する。 2 りんご等果樹 (1)園地の排水対策を行い、停滞している水は速やかに排水するとともに、土壌中の過剰水は、排水溝に集 め、ポンプで汲み上げる。 (2)園地が冠水した場合は、できるだけ早く果実や葉に付着したゴミを取り除き、泥を清水で洗い落とす。 また、有袋果は除袋してから、これらの管理を行う。 (3)水に浸かった果実は区別して収穫する。 (4)傷ついたり、腐敗した果実は、速やかに取り除く。 (5)土砂の集積が激しい場合は、樹の根元の土砂を取り除く。 3 水稲 (1)浸水・冠水被害防止のため、排水路の清掃や補修、畦畔の補強を行う。 (2)土砂が流入した場合は、速やかに取り除く。 (3)畦畔や用排水路が破損した場合は、速やかに補修する。 (4)倒伏した場合は、できるだけ早く株おこしを行う。 4 畑作・野菜・花き (1)ほ場や施設周辺に排水溝を設けるなど、排水対策に努める。 (2)浸水・冠水等により損傷を受けた場合は、病気が蔓延しないよう、薬剤を散布し、防除に努める。 (3)ながいもが「穴落ち」した場合は、速やかに修復する。 5 畜産 (1)飼料畑の対策 ア 低地や排水の悪い飼料畑は、排水溝を設けるなどの排水対策を行う。 イ 降雨後、飼料畑に停滞している水は、速やかに排水する。 (2)畜舎等の対策 ア 畜舎に雨水が流入した場合に備え、除ふん作業を済ませ、紙袋の飼料などは浸水しない場所に移動し ておく。 イ 畜舎が冠水した場合は、家畜伝染病の発生を予防するため、消毒を徹底する。 ウ 冠水等の被害を受けた飼料は、品質を見極め、十分注意して給与する。 6 農地・農業用施設 (1)ため池は、貯水位が高い場合には放流して水位を十分に低下させておくとともに、洪水吐、水門等を点 検し、通水の阻害となる土砂、ゴミや流木等の除去に努める。 (2)水路は、水門が適正に閉じているあるいは開いていることを確認し、通水の阻害となる土砂、ゴミや流 木等の除去に努める。
290823臨時農業生産情報(大雨に対する技術対策).pdf (107KB)