稲作生産情報第7号(平成29年9月5日発行)

稲作生産情報第7号(要約)
平成29年9月5日 青森県「攻めの農林水産業」推進本部

○登熟状況を見極めて適期に刈取りしよう!
○適期刈取りと適正な乾燥調製で良質米生産に努めよう!

1 刈取適期の予測
   刈取始期の目安となる各市町村の出穂最盛期から算出した積算気温960℃到達日は、津軽地域は9月20日か
 ら10月1日頃、県南地域は9月21日から10月1日頃と予想される。
   また、出穂始めから算出した積算気温960℃到達日は、津軽地域で9月15日頃から、県南地域で9月14日頃
 からと予想される。
   本年は出穂後の低温により、一部で、開花・受精に不順や遅れが生じ、不稔が発生していることから、登熟
 のバラツキが生じることも予想される。このため、刈取り時に青未熟粒や茶米等が混在し、刈取適期期間が短
 くなることも考えられるため、例年以上に穂(株)ごと、ほ場ごとの登熟状況を見極め、刈取適期を判断す 
 る。   

2 収穫作業の準備
  コンバインや乾燥調製施設の掃除・点検・整備や試運転は早めに実施するとともにほ場内の排水溝設置や排
 水路の整備など、降雨対策を実施する。

3 刈取り・乾燥・調製
    ほ場全体の籾が90%程度黄化した時期を刈取りの目安とする。
    低温・少照の影響で登熟が遅れている場合には、70~80%程度黄化した時期とする。
    登熟ムラによる高水分籾や未熟な籾の混入が多い場合は、籾水分18%程度で一旦乾燥を中断し、最低5~6
 時間以上貯留してから仕上げ乾燥を行う二段乾燥など、水分ムラに配慮した乾燥に努める。

4 わら焼きの防止
    わら焼きの煙は、人の健康を害したり交通の妨げになるばかりでなく、誘致企業の操業や観光産業など、あ
 らゆる社会活動の障害となっている。稲わらは絶対に焼却しない。
    稲わらは、堆肥や家畜の飼料等への有効活用や、条件の良いほ場では秋の鍬込みを積極的に行う。


H29第7号(本文).pdf (364KB)

この記事に関するご意見・ご質問はこちらまで

facebookでシェア Xでシェア