臨時農業生産情報 (風雪及び大雪に対する技術対策)

臨時農業生産情報 (風雪及び大雪に対する技術対策)

青森地方気象台発表(2025年2月4日5時23分)「高波と風雪及び大雪に関する青森県気象情報 第4号」によると、日本付近は強い冬型の気圧配置となり、この冬一番の寒気が流れ込む見込みで、青森県では、5日夕方にかけて雪を伴った西よりの風が非常に強く吹き、大雪となる所がある見込みです。
今後の気象情報に十分注意し、次の点に留意して、被害の未然防止と軽減に努めてください。

1 共通事項
施設の確認・除雪作業は、作業者の安全確保を最優先することとし、降雪が治まり、施設等の安全を確保してから行う。

2 りんご等果樹
(1)雪が新しく軽いうちに、樹上の雪下ろしを行う。
(2)雪に埋もれた枝を掘り上げるか、枝先を抜き上げ、その下の雪を踏み固める。なお、雪に埋まった枝の掘り上げが困難な場合は、下枝周辺に溝切りやスコップで雪に切れ込みを入れ、沈降圧の軽減に努める。
(3)剪定で除去する見込みの枝が雪中に埋もれている場合は、早めに切り取り、塗布剤を塗るなどして切り口を保護する。
(4)晴天の日が数日続く日を選んで融雪促進剤を散布する。
(5)野ネズミによる被害を防ぐため、幹の周りの雪を踏み固める。食害被害が見られた場合は、程度に応じてバッチレートを塗布する。

3 野菜・花き等のハウス
(1)ハウスが倒壊する危険性があるため、安全が確認できるまでは、ハウス内での作業は絶対に行わない。
(2)ハウス内を暖房して融雪を促し、落雪を容易にする。ハウスに積もった雪は早めに下ろし、ハウス周辺の除排雪を速やかに行う。
(3)ハウスが倒壊または破損した場合は、速やかにパイプの修復・補強やビニール等の張り替えを行い、保温に努める。
(4)被覆していないハウスでは、屋根面のパイプに付着した雪を撤去する。
(5)農業共済に加入しているハウスについては、損害評価を受けるなど農業共済組合と連携を密にして早期の復旧に努める。

4 畜産
(1)積雪による畜舎等の倒壊を防ぐため、屋根の雪下ろしを行う。
(2)フィルム製の屋根材を使用している堆肥舎等については、施設側面の除排雪を行う。

250204 臨時農業生産情報(風雪及び大雪に対する技術対策)

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