青森地方気象台発表(2025年3月4日16時17分)「大雪に関する青森県気象情報 第2号」によると、下北と三八上北では、5日夕方から6日にかけて大雪と
なる所がある見込みです。
今後の気象情報に十分注意し、次の点に留意して、被害の未然防止と軽減に努めてください。
【事前対策】
1 りんご等果樹
(1)苗木や幼木では、主幹や枝をひもなどで支柱にきつく結束する。
(2)わい性台樹では、枝の中央部からやや先を枝先が上向きになる程度まで吊り上げる。不要な下枝などは剪去する。
(3)普通台樹の成木では、雪害を受けそうな枝に支柱を入れるとともに、不要な枝を大枝単位に剪去する。また、樹上に雪が積もりにくくなるように、徒長枝は剪去し、切り口に塗布剤を塗る。裂開の生じている樹は、カスガイやボルトで補強する。
(4)融雪促進剤は事前に園地に運搬しておく。
2 野菜・花き等のハウス
(1)ハウスの倒壊や資材の破損を防ぐため、ハウス資材の破れや隙間の点検、補修を行うとともに、マイカ線や支柱などで補強する。
(2)積雪が見込まれる場合は、ハウス内を暖房して融雪を促す。
(3)ねぎ等の育苗を行っている場合は、保温資材で二重被覆するか暖房器具で加温する。
3 畜産
(1)ロールベールサイレージはストレッチフィルムの破損を防ぐため、シート等で覆う。
(2)畜舎等は、破損を防ぐため、支柱等で補強するとともに、シャッターや窓などを完全に閉める。
【事後対策】
1 共通事項
施設の確認・除雪作業は、作業者の安全確保を最優先することとし、降雪が治まり、施設等の安全を確保してから行う。
2 りんご等果樹
(1)雪が新しく軽いうちに、樹上の雪下ろしを行う。
(2)雪に埋もれた枝を掘り上げるか、枝先を抜き上げ、その下の雪を踏み固める。なお、雪に埋まった枝の掘り上げが困難な場合は、下枝周辺に溝切りやスコップで雪に切れ込みを入れ、沈降圧の軽減に努める。
(3)剪定で除去する見込みの枝が雪中に埋もれている場合は、早めに切り取り、塗布剤を塗るなどして切り口を保護する。
(4)晴天の日が数日続く日を選んで融雪促進剤を散布する。
(5)野ネズミによる被害を防ぐため、幹の周りの雪を踏み固める。食害被害が見られた場合は、程度に応じてバッチレートを塗布する。
3 野菜・花き等のハウス
(1)ハウスに積もった雪は早めに下ろし、ハウス周辺の除排雪を速やかに行う。
(2)ハウスが破損した場合は、速やかに補修する。
4 畜産
(1)積雪による畜舎等の倒壊を防ぐため、屋根の雪下ろしを行う。
(2)フィルム製の屋根材を使用している堆肥舎等については、施設側面の除排雪を行う。