臨時農業生産情報(降霜に対する技術対策)

 青森地方気象台によると、県内では、5月2日の朝は冷え込み、霜のおりるおそれがあり、今後数日も降霜に対する注意が必要です。
 この時期の農作物は、降霜等の影響を受けやすく、特にりんご等果樹の開花期から幼果期は、最も低温に弱い時期となることから、今後の気象情報に注意し、次の事項に留意して、被害の未然防止と軽減に努めてください。

1 水稲
(1)ハウス育苗では、保温資材で被覆するか暖房器具で加温する。
(2)トンネル育苗では、保温資材で二重被膜するか育苗箱の肩の高さまで湛水する(排水良好な苗代に限る)。
(3)霜害を受けた場合は、速やかに苗に散水し、被害の軽減に努める。

2 野菜・花き
(1)ハウス栽培では、保温資材で被覆するか暖房器具で加温する。
(2)トンネル栽培では、保温資材で二重被覆する。
(3)露地栽培の場合は、べたがけ資材で被覆する。
(4)被害を受けても回復の見込みがある場合は、早急に葉面散布剤などの散布により、回復に努める。また、苗の定植は、天候の回復を待って行う。

3 りんご等果樹
(1)防霜ファンが設置されている園地では、ファンの始動温度を2℃に設定し、著しく低温になったときは、燃焼法を併用する。
(2)燃焼法では、気温が0℃になったら燃焼資材に点火する。
(3)ぶどうの無加温ハウスでは、石油ストーブ等で加温する。
(4)開花期間中は、結実量を確保するために人工授粉を丁寧に行う。

230501臨時農業生産情報(降霜に対する技術対策)

この記事に関するご意見・ご質問はこちらまで

facebookでシェア Xでシェア