令和5年度「注意報」第1号(斑点米カメムシ類)

斑点米カメムシ類の発生が多くなっています。
出穂7日前までの草刈りと出穂後の薬剤防除を徹底してください。
水稲の生育も早まっているため、早めに作業を行いましょう。

病害虫名:斑点米カメムシ類(アカヒゲホソミドリカスミカメ、アカスジカスミカメ)

作物名:水稲

1 発生地域  県内全域

2 発生量  多い

3 注意報の発生根拠
(1)県内3か所(青森、木造、八戸)に設置した予察灯では、アカヒゲホソミドリカスミカメの平均
誘殺数が7月2半旬に189頭(平年:35頭)と平年を大きく上回った。アカスジカスミカメについ
ても、6月2半旬以降の誘殺数が平年より多く推移している。

(2)7月11日~14日に実施した畦畔等すくい取り調査での発生地点率は、アカヒゲホソミドリカスミ
カメが90.0%(平年:57.3%)、アカスジカスミカメが42.5%(平年:18.7%)といずれも平年を
大きく上回った。平均捕獲数はアカヒゲホソミドリカスミカメが14.5頭(平年:4.9頭)と平年を
大幅に上回り、イネ科雑草が残る畦畔では捕獲数が30頭を超えるところも6地点で確認された。

(3)7月20日発表の「向こう1か月の天候の見通し」では、今後の気温が平年より高い見込みであり、
斑点米カメムシ類の発生がさらに増えることが懸念される。

4 防除方法
(1)除草による耕種的防除
ア 畦畔の草刈りは出穂7日前までに終える。なお、本年の水稲の生育は県生育観測ほで4日程度
早まっているため、遅れずに作業を終える。
(詳しい出穂期の予測は、青森県農業・就農情報サイト「農なび青森」の水稲生育予測
(https://www.nounavi-aomori.jp/farmer/predict)で確認。)
イ やむを得ず出穂後に草刈りを行う場合は、薬剤散布後(残効性が高い薬剤は散布直前から1週
間以内、それ以外の薬剤は散布後速やかに)に行う。
ウ ノビエ、ホタルイ及びシズイは斑点米カメムシ類の発生源となるので、水田内の除草を徹底する。

(2)薬剤による防除
ア 薬剤により散布適期、散布回数が異なることに留意し、適期防除に努める。
イ 多発が見込まれる水田では、最終散布の7~10日後に追加防除を行う。

詳細は添付ファイルを御確認ください。
20230721_注意報_青森県_水稲_斑点米カメムシ類

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