臨 時 農 業 生 産 情 報 (台風第15号に対する技術対策) 平成29年9月1日 青森県「攻めの農林水産業」推進本部 台風第15号の接近に伴い、9月3日の昼前から夜にかけて、県内全域で西よりの風が強く吹く可能性があ るので、今後の気象情報に注意し、次の事項に留意して、農作物の適正な管理に努めてください。 1 共通の対策 地盤が緩み、崩壊の恐れがある農地・林地及び農道・林道並びに増水中の河川などには、絶対に近寄らな いようにし、異常を発見した場合は、速やかに市町村等へ連絡する。 2 水稲 (1)浸水・冠水被害防止のため、排水路の清掃や補修、畦畔の補強を行う。 (2)強風による脱水症状を防止するため、6cm前後のやや深水にして、根から水分が十分吸収できるように する。 3 畑作・野菜・花き (1)ほ場や施設周辺に排水溝を設けるなど、排水対策に努める。 (2)ビニールハウスやトンネルでは、倒壊したり被覆資材が飛散しないよう施設の点検補修を行うとともに、 マイカ線や支柱などで補強する。 (3)ながいもなどの支柱は、倒れないように補強する。 4 りんご等果樹 (1)園地の排水対策を行い、停滞している水は速やかに排水するとともに、土壌中の過剰水は、排水溝に集 め、ポンプで汲み上げる。 (2)防風ネットを張り、破れている部分は補修する。 (3)りんごのわい化樹や幼木は、倒木しやすいので、再度支柱のぐらつきや主幹との結束状況を点検し、補 強する。 (4)ぶどうの垣根、なし棚、ハウス施設等は、再度点検し、支柱等で補強する。 5 畜産 (1)低地や排水の悪い飼料畑は、排水溝を設けるなどの対策を行う。 (2)ロールベールサイレージはストレッチフィルムの破損を防ぐため、シート等で覆う。 (3)畜舎等は、破損を防ぐため、支柱等で補強するとともに、シャッターや窓などを完全に閉める。 6 農地・農業用施設 (1)ため池は、貯水位が高い場合には放流して水位を十分に低下させておくとともに、洪水吐、水門等を点 検し、通水の阻害となる土砂、ゴミや流木等の除去に努める。 (2)水路は、水門が適正に閉じているあるいは開いていることを確認し、通水の阻害となる土砂、ゴミや流 木等の除去に努める。
290901臨時農業生産情報(台風第15号に対する技術対策).pdf (135KB)