臨 時 農 業 生 産 情 報 (大雨に対する技術対策) 平成29年9月11日 青森県「攻めの農林水産業」推進本部 青森地方気象台発表(9月11日11時10分)の「大雨に関する青森県気象情報第1号」 によると、12日明け方から昼過ぎにかけて激しい雨が降り、津軽と下北を中心に大雨とな る見込みです。 今後の気象情報に注意し、次の事項に留意して、農作物等の適正な管理に努めてください。 (事前対策) 1 共通の対策 地盤が緩み崩壊の恐れがある農地・林地及び農道・林道並びに増水中の河川などで は、事故に巻き込まれないよう十分注意するとともに、異常を発見した場合は、速やか に市町村等へ連絡する。 2 水稲 浸水・冠水被害防止のため、排水路の清掃や補修、畦畔の補強を行う。 3 畑作・野菜・花き ほ場や施設周辺に排水溝を設けるなどの排水に努める。 4 畜産 低地や排水の悪い飼料畑は、排水溝を設けるなどの排水対策を行う。 5 農地・農業用施設 (1)ため池は、貯水位が高い場合には放流して水位を十分に低下させておくとともに、 洪水吐(こうずいばき)、水門等を点検し、通水の阻害となる土砂、ゴミや流木等の除 去に努める。 (2)水路は、水門が適正に閉じているあるいは開いていることを確認し、通水の阻害と なる土砂、ゴミや流木等の除去に努める。 (事後対策) 1 共通の対策 浸水や冠水したほ場・園地では、明きょやポンプにより速やかに排水する。 2 りんご等果樹 (1)園地が冠水した場合は、できるだけ早く、果実や葉に付着したゴミを取り除き、泥 を清水で洗い落とす。また、有袋果は除袋してから、これらの管理を行う。 (2)水に浸かった果実は区別して収穫する。傷ついたり、腐敗した果実は、速やかに取 り除く。 3 水稲 (1)土砂が流入した場合は、速やかに取り除く。 (2)畦畔や用排水路が破損した場合は、速やかに補修する。 (3)倒伏した場合は、できるだけ早く株おこしを行う。 4 畑作・野菜・花き (1)ながいも等の支柱が倒れたり、穴落ちしている場合は、速やかに修復する。 (2)果菜類で冠水等した場合には、草勢の低下を防ぐため、摘果や早採りで着果負担を 軽減する。 (3)冠水等により損傷を受けた場合は、病害の発生が懸念されるため、薬剤による防除 を徹底する。 5 畜産 (1)畜舎が浸水・冠水した場合は、家畜伝染病の発生を予防するため、消毒を徹底する。 (2)冠水等の被害を受けた飼料は、品質を見極め、十分注意して給与する。 6 農地・農業用施設 (1)農地・林地・農林業用施設が被災した場合は、速やかに被災状況を市町村へ報告す る。 (2)被災した農地・林地及び農林業用施設は、身の安全を確保した上で、シートで被災 箇所を覆うなど、被害が拡大しないよう努める。
290911臨時農業生産情報(大雨に対する技術対策).pdf (111KB)