臨 時 農 業 生 産 情 報 (台風第21号に対する技術対策) 平成29年10月20日 青森県「攻めの農林水産業」推進本部 気象庁発表の台風情報(10月20日9時50分発表)によると、現在、フィリピンの東にある大型で強い台 風第21号は、今後、さらに発達しながら日本列島に向かって北上し、週明けには東北地方に接近する見込みで あり、暴風及び大雨による農作物等への影響が懸念されるので、今後の気象情報に注意し、次の事項に留意し て、農作物等の適正な管理に努めてください。 1 共通の対策 地盤が緩み、崩壊の恐れがある農地・林地及び農道・林道並びに増水中の河川などには、絶対に近寄らないよ うにし、異常を発見した場合は、速やかに市町村等へ連絡する。 2 畑作・野菜・花き (1)ほ場や施設周辺に排水溝を設けるなどの排水対策を行う。 (2)ビニールハウスでは、倒壊したり被覆資材が飛散しないよう施設の点検、補修を行うとともに、マイカ線 や支柱などで補強する。 3 りんご等果樹 (1)防風ネットを張り、破れている部分は補修する。 (2)りんごのわい化樹や幼木は、倒木しやすいので、支柱のぐらつきや主幹との結束状況を点検し、補強す る。 (3)ぶどうの垣根、なし棚、ハウス施設等は、点検し、支柱等で補強する。 (4)収穫適期に達した果実は、速やかに収穫する。降雨時に収穫する場合は、果実に泥が付着しないように注 意する。 4 畜産 (1)低地や排水の悪い飼料畑は、排水溝を設けるなどの対策を行う。 (2)ロールベールサイレージはストレッチフィルムの破損を防ぐため、シート等で覆う。 (3)畜舎等は、破損を防ぐため、支柱等で補強するとともに、シャッターや窓などを完全に閉める。 5 農地・農業用施設 (1)ため池は、貯水位が高い場合には放流して水位を十分に低下させておくとともに、洪水吐、水門等を点検 し、通水の阻害となる土砂、ゴミや流木等の除去に努める。 (2)水路は、水門が適正に閉じているあるいは開いていることを確認し、通水の阻害となる土砂、ゴミや流木 等の除去に努める。
1020臨時農業生産情報(台風第21号に対する技術対策).pdf (163KB)