青森地方気象台発表(2024年6月24日16時30分)「大雨と雷及び突風に関する青森県気象情報 第1号」によると、青森県では、25日朝から夜遅くにかけて、雷を伴った激しい雨が降り、大雨となる所がある見込みです。また、25日未明から夕方にかけて、竜巻などの激しい突風や落雷、ひょうに注意してください。
今後の気象情報に十分注意し、次の点に留意して、被害の軽減に努めてください。
なお、ほ場の見回り等については、危険な場所には近づかず、安全を十分確保して慎重に行ってください。
1 共通の対策
(1)地盤が緩み崩壊の恐れがある農地・林地及び農道・林道並びに増水中の河川などには、絶対に近寄らないようにし、異常を発見した場合は、速やかに市町村等へ連絡する。
(2)浸水や冠水したほ場・園地では、明きょやポンプにより速やかに排水する。
2 水稲
(1)5~6cm程度の適水位を維持しながら排水できるよう、ほ場の排水口で調節するとともに、排水路の点検・整備を徹底する。
(2)土砂が流入した場合は、速やかに取り除く。
(3)畦畔や用排水路が破損した場合は、速やかに補修する。
3 りんご・特産果樹
【りんご】
(1)仕上げ摘果を終えた園地では、降ひょうがあり、健全果が少ない場合は、樹勢調節のため被害果であっても残し、できるだけ着果基準を守る。
(2)仕上げ摘果を終えておらず、健全果が十分にある場合は、傷の有無を確認し、2mm以上の大きい傷のあるものは摘果を行う。
(3)被害園ではその後の管理を怠ると、来年の生産に影響するので、薬剤散布などの栽培管理は通常どおり行う。
【ぶどう】
(1)折れた新梢は切除し、副梢の発生を促し葉数の確保に努める。
(2)被害新梢から伸長した副梢は、基部から4~5枚目で摘心し、結実確保と枝の充実に努める。
(3)樹勢調節のため、被害を受けた果房でもできるだけ残し、病害虫防除を徹底する。結実が見込めない場合は摘除する。
(4)果房摘除等により樹勢が強くなる場合は、施肥を控えるとともに摘心により枝の充実を図る。
【その他特産果樹】
(1)降ひょうがあった場合は、着果負担や病害虫の発生を抑えるため、被害を受けた果実はできるだけ摘果する。ただし、摘果しすぎないように注意する。
4 野菜・花き・畑作
(1)ほ場やビニールハウスを点検し、被覆資材やパイプ等の損傷がある場合は、速やかに修復する。
(2)果菜類で浸水した場合は、草勢の低下を防ぐため、摘果や早採りで着果負担を軽減する。また、冠水した場合には、動力噴霧機で散水し、作物等の泥を洗い流す。さらに、マルチを除去して、株元を乾かし、根の回復を図るとともに、冠水した果実を早急に取り除く。
(3)露地で種子が流出したほ場は、再度は種を行う。
(4)ながいも等のほ場で、「穴落ち」した場合は、速やかに修復する。
(5)降ひょう・浸水・冠水などにより損傷を受けた場合は、病気が発生しやすくなるので、まん延しないよう、薬剤散布する。
(6)倒伏や穂発芽した小麦は、仕分刈りを行い、未熟粒や被害粒が混入しないようにする。
5 畜産
(1)畜舎が浸水した場合は、家畜伝染病の発生を予防するため、消毒を徹底する。
(2)ロールベールサイレージのストレッチフィルムが破損した場合は、破損部分を速やかに補修するとともに、できるだけ早く家畜に給与する。
(3)降雨後、飼料畑に停滞している水は、速やかに排水する。
(4)浸水等の被害を受けた飼料は、品質を見極め、十分注意して給与する。
6 農地・農林業用施設
(1)農地・林地・農林業用施設が被災した場合は、速やかに被災状況を市町村へ報告する。
(2)被災した農地・林地及び農林業用施設は、身の安全を確保した上で、シートで被災箇所を覆うなど、被害が拡大しないよう努める。