・高温時は飽水管理や水の入れ換えを行い、早期落水は避けよう!
・斑点米カメムシ類の防除を徹底しよう!
・早めの収穫を想定して機械や施設の準備をしよう!
県生育観測ほの出穂状況
「まっしぐら」の出穂期は7月28日で平年より5日早く、このうち特に県南地域だけで見ると1週間以上早い。
今後の天候の見通し(東北地方1か月予報:仙台管区気象台8月8日発表)
向こう1か月の気象の見通しは、気温は平年より高く、日照時間は平年並か多く、降水量は平年並か少ないと予想されている。
今後の管理の重点事項
1 高温時の水管理
(1)飽水管理を徹底し、水の溜めっぱなしはしないこと
飽水管理とは、効率的に用水を利用しながら、田の土を常に湿った状態に保つ管理方法で、地温の上昇を抑えることができる。昨年のような猛暑では、根の活力が低下し、玄米品質が低下(白未熟粒や胴割粒の増加)することから、積極的に飽水管理や水の入れ換えを行う。また、日照や気温を考慮し、水温が上昇した水を溜めたままにしないようにする。
~ 飽水管理の方法 ~ ① 水尻を止水して、2~3cmに浅く入水する。
③ 再び2~3cmに浅く入水する。 |
(2)早期落水は避けること
落水が早すぎると屑米が増加するとともに、胴割米の発生を助長するので、湿田では出穂後20~25日、乾田では出穂後30~35日を目安に落水する。
例年乾きづらいほ場では、飽水管理や間断かんがいを実施しながら、徐々に田んぼを締まらせるよう入水間隔を工夫する。
2 斑点米カメムシ類防除
本年は斑点米カメムシ類の発生が多く、7月12日に県病害虫防除所が「注意報」を発表した。その後も高温で経過しており、今後の発生も多くなると予想されるため、防除を徹底する。
また、例年被害が多い地域や登熟後期に斑点米カメムシ類の発生が多い場合は、最終散布7~10日後の追加防除を検討する。
3 収穫の準備
本年は、県南地域を中心に稲の生育が進んでおり、今後も高温の予報となっていることから、収穫時期も早まる可能性が高い。そのため、現段階から早めの収穫を想定し、コンバインや乾燥調整施設等の掃除・点検・整備、試運転を早めに実施する。