臨時農業生産情報(降霜に対する技術対策)

臨時農業生産情報(大雨に対する技術対策)について

 青森地方気象台発表(2023年8月30日5時48分)「大雨と雷及び突風に関する青森県気象情報 第1号」によると、青森県では気圧の谷や暖かく湿った空気の影響により、大気の状態が不安定となり、30日昼過ぎから夜遅くにかけて大雨となる所がある見込みです。
 今後の気象情報に十分注意し、次の点に留意して、被害の未然防止と軽減に努めてください。
 なお、ほ場の見回り等については、危険な場所には近づかず、安全を十分確保して慎重に行ってください。

1 共通の対策
(1)地盤が緩み崩壊の恐れがある農地・林地及び農道・林道並びに増水中の河川などには、絶対に近寄らないようにし、異常を発見した場合は、速やかに市町村等へ連絡する。
(2)浸水や冠水したほ場・園地では、明きょやポンプにより速やかに排水する。

2 水 稲
(1)土砂が流入した場合は、速やかに取り除く。
(2)畦畔や用排水路が破損した場合は、速やかに補修する。
(3)倒伏した場合は、できるだけ早く株起こしを行う。

3 りんご・特産果樹
  園地に水が溜まった場合は、速やかに排水する。

4 野菜・花き・畑作
(1)ながいもで植溝が陥没したときには速やかに埋め戻す。
(2)果菜類で浸水・冠水した場合には、泥を清水で洗い流し、マルチの裾を上げて、株元を乾かし、浸水した果実は早急に取り除く。また、草勢の低下を防ぐため、摘果で着果負担を軽減する。
(3)浸水・冠水等により損傷を受けた場合は、病気が蔓延しないよう、薬剤を散布する。
(4)大豆のほ場では、排水後、明きょの補修を行う。

5 畜 産
(1)飼料畑の対策
  ア 低地や排水の悪い飼料畑は、溝を設けるなどの排水対策を行う。
  イ 降雨後、飼料畑に停滞している水は、速やかに排水する。
(2)畜舎等の対策
  ア 畜舎に雨水が流入した場合に備え、除ふん作業を済ませ、紙袋の飼料などは浸水しない場所に移動しておく。
  イ 畜舎が冠水した場合は、家畜伝染病の発生を予防するため、消毒を徹底する。
  ウ 冠水等の被害を受けた飼料は、品質を見極め、十分注意して給与する。

6 農地・農林業用施設
(1)ため池は、貯水位が高い場合には放流して水位を十分に低下させておくとともに、洪水吐、水門等を点検し、通水の阻害となる土砂、ゴミや流木等の除去に努める。
(2)水路は、水門が適正に閉じている、あるいは開いていることを確認し、通水の阻害となる土砂、ゴミや流木等の除去に努める。
(3)農地・林地・農林業用施設が被災した場合は、速やかに被災状況を市町村へ報告する。
(4)被災した農地・林地及び農林業用施設は、身の安全を確保した上で、シートで被災箇所を覆うなど、被害が拡大しないよう努める。

【農業共済、収入保険、経営所得安定対策等】
 農業共済や収入保険、経営所得安定対策等の加入作物等が被災した場合は、被災状況や対策及び改善措置を施したことが分かるほ場の写真や書類(作業日誌、種子・肥料等の購入伝票等)の整備が必要な場合がありますので、速やかに農業共済組合や地域農業再生協議会、市町村等へ報告し、指示があるまですき込みなどを行わないようにしてください。

230830 臨時農業生産情報(大雨に対する技術対策)

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