農業の「の」の字も知らないまま飛び込んだ。
部署の垣根を超えた交流ができるのも、雇用就農の良さ。

農業生産法人 株式会社よしだや

農業生産法人 株式会社よしだや三戸町

経営概要(栽培品目)
にんにく

青森県三戸町でにんにくの生産から一次加工、販売・出荷までを一貫して行う農業生産法人 株式会社よしだや。「よしだや」に就職する形で就農した、大村聡さんと大羽沢良子さん。お二人とも農業の仕事は未経験でスタートしました。

会社概要

会社名 農業生産法人 株式会社よしだや
代表取締役 吉田 清華
所在地 〒039-0122 青森県三戸郡三戸町斗内字菅田110-2
創業 2002年1月
連絡先 TEL:0179-23-5577
FAX:0179-23-5597
事業内容 生産部門:にんにく、姫にんにく、葉にんにくの栽培
加工部門:むきにんにく、おろしにんにく、加工品の製造・販売
販売部門:通信販売(にんにくのよしだ家)の運営、Youtube「にんにくのよしだ家TV」更新
よしだやHP https://www.yoshidaya-garlic.com/

プロフィール

大村 聡さん(統括部長)

株式会社よしだや 大村 聡さん

2020年に入社しました。生産・加工・販売部門の統括部長としてマネジメントを行っています。畑の草刈りや収穫作業をはじめ、ネットショップの管理運営や営業活動など、担当する業務は幅広く、よしだやのマルチプレイヤーとして従事しています。

大羽沢 良子さん(生産部門)

株式会社よしだや 大羽沢 良子さん

2018年に入社しました。生産部門所属で現場のリーダーとして畑作業の指揮を執っています。生産に重要な土づくりや肥料設計などの生産方針や、年間スケジュールを吉田代表と決めて現場で実行する、プレイングマネジャーとして勤務しています。

農業法人に就職した経緯

大村さん:実家がりんご・トマト農家であることを毛嫌いして、農業とは無縁の生活を送っていました。幼少期、休日に家業の手伝いをしたこともないので、農業の経験は一切なく農業の「の」の字も知らない状態です。
前職は飲食関係に勤めていましたが、新型コロナウイルス感染症が拡大したことで閉業。そんなときに知り合いから「よしだや」のYoutubeチャンネルの動画編集ができる人材を探している、という話があったんです。これをきっかけに「よしだや」との関わりが始まりました。

外注業者として動画編集の担当をしながら、繁忙期には収穫作業も手伝いに行きました。あれほど農業を嫌って避けていたのに、いざやってみると面白いんですよね。これまで知らなかった農業の楽しさに気づき、会社の雰囲気の良さもあって、「よしだや」に就職することに決めました。現在は、生産・加工・販売部門を統括する立場で従事しています。

大羽沢さん:前職の飲食店キッチンスタッフだった経験を活かし、「よしだや」の取引先である「にんにく専門だるま食堂」のオープニングスタッフとして働き始めました。「よしだや」のにんにくを使っていたので、吉田社長と元々交流があり、繁忙期の収穫作業を手伝いに行ったときに声をかけていただき就職を決意しました。2018年に入社して現在は生産部門所属で、畑でにんにく栽培・生産作業が主な仕事です。

株式会社よしだや にんにく畑

他業種から農業に参入して感じた魅力、ギャップ、難しさなど

大村さん:魅力は植物を育てる面白さを実感できることです。というのも、妻がヴィーガンということもあり、元々植物の持つパワーに興味や関心がありました。ほかにも、にんにくは料理の主役になることは少ないですが、料理になくてはならない名脇役のような存在と、青森県のにんにくのブランディング力にも魅力を感じています。

一方で、会社としての利益を追求するか、にんにくの品質を追求するか、バランスをどう調整するかには難しさを感じています。「よしだや」では鮮度を保つために生産~一次加工~販売をすべて自社で行っているので、作業工程が多いことにも大変さを感じています。ですが、にんにくの品質は常に高みを目指していきたいです。

株式会社よしだや にんにく

大羽沢さん:一年に一度だけの収穫ですが、それまでの土づくりや肥料の設計など、試行錯誤した結果がいいにんにくとして収穫できたときに嬉しく思います。前職の飲食店キッチンスタッフと共通しているのが「おいしくて安全なものを作る」ことです。料理として作るのか、作物として作るのかは異なりますが、自分が魅力に感じていて仕事としてやっていきたい部分です。

自然相手の仕事なので、気候次第で収穫量に変動があるのは難しく感じている部分です。あらかじめ生産スケジュールを組んでも、雨で作業ができなくなってスケジュールが後ろ倒しになることもあります。特に今年は梅雨明けの猛暑日続きで体力的にも大変です。

トラクターを運転する大羽沢さん

1日の主なスケジュール

大羽沢さん:通常の勤務時間は8時30分~17時30分で土日はお休みです。日暮れが早い冬期の勤務時間(10月21日~4月20日)は8時30分~17時と短縮になります。年間で最も忙しくなる収穫時期(6月下旬~7月中旬)は、午後に雨予報だと朝7時ごろに早めに畑へ向い夕方早めに切り上げる、など状況に応じて早めに出勤することもあります。

残業はほぼゼロで、お昼休憩は12時。10時と15時に小休憩もあるので、健康的な生活リズムで働くことができますし、休日の予定も立てやすいです。

収穫したにんにくの仕分けをする大羽沢さん

大村さん:基本的にはデスクワーク業務で、部門を問わず通常の勤務時間は8時30分~17時30分で土日はお休みです。ネットショップの管理運営でメールや電話の対応もしますし、営業活動で外出することもあります。畑の草刈りもしますし、収穫時期になると畑作業の手伝いをします。

生産や加工、販売の部門を問わず、全体の状況を常に把握し、人員不足のところにサポートで入るなど、毎日が違う仕事内容です。

デスクワークをする大村さん

会社の雰囲気

大村さん・大羽沢さん:部門を超えたコミュニケーションが多いです。わざわざミーティングの機会を設けなくても、気づいたことはみんなに共有しています。
社風は比較的自由に仕事ができている実感がありますね。仕事をしっかりとこなしていれば、世間話をしながらの作業でもいいですし、好きな音楽を流しながらでももちろん大丈夫です。仕事内容は単純作業が多いので、仕事のモチベーションアップのために、制限は設けず自由な雰囲気です。

よしだや にんにく加工場
よしだや にんにく加工

大村さん・大羽沢さん:従業員は30~40代が多く、70代のベテランスタッフもいます。にんにく栽培の経験や知識が豊富なのはもちろん、人生の先輩としていろんなことを教えてくれます。○○さん、という呼び方よりも、○○のお母さん、と呼んでいて年齢差を超えた信頼関係があります。

よしだや にんにく仕分け
よしだや にんにく

農業就業体験ツアーへの参加を検討する人(雇用就農を検討する人)へのメッセージ

大羽沢さん:個人農家の場合は、ネットショップなど直接消費者に販売するツールや場所がなければ、自分の農作物に対する評価や意見が届きづらいですが、生産から販売まで一貫して取り組む「よしだや」では、販売部門のスタッフが窓口となり問い合わせの対応ができるので、お客様からの反響を会社全体で共有することができます。

自分が一生懸命育てたにんにくを食べて、「美味しかったよ」というご意見をいただくと、やはりとても嬉しいですし、一方で、ご指摘いただいてしまった場合はそれをどう改善していくか、会社のみんなで考えることができるので、仕事のやりがいにつながっています。

大羽沢さん にんにく収穫
よしだや 収穫したばかりのにんにく

大村さん:農業って体力仕事で大変な反面、元気になるんですよね。前々職では常にスーツで仕事していて、慢性的な肩こりに悩まされていましたが、今は体調がすこぶる良いです。自分だけでなく、加工部門所属の50~70代のお母さんたちは特に元気です。一次加工で行うにんにくのヘタ切りなどでにんにくの香りや成分を常に浴びているからなのでしょうか…、みんな風邪をひかないんですよね。本当に元気なお母さんたちです。

私自身も、デスクワークが続くと疲れがたまりやすくなりますが、畑に出て仕事がある場合は体調が良くなり体が軽くなる実感があります。農業就業体験ツアーに参加される方々にも、体調の変化を体感してほしいです。

よしだや にんにく畑
よしだや にんにく一次加工

吉田社長からのメッセージ
私たちは、「仕事を通じて、わくわくしよう」というビジョンを掲げ、農業の既成概念を覆すチャレンジ精神や向上心を持って、日々、新たな農業に挑戦し続けています。にんにくの一生産者ではなく、にんにくの生産・加工・販売の“プロ集団”という位置づけに誇りをもっています。
そして私は、そのプロたちの生活を守るためにどのような環境にすべきか、模索し続けています。
この思いがスタッフに伝わり、プロ意識を持ったスタッフに成長しています。一人一人が仕事に対してわくわくしているという実感があるので、プロ集団と一緒に農業がしたい!仕事でわくわくを感じたい!と思っている方は、ぜひ農業就業体験ツアーの参加で一歩を踏み出してみてください。

【県外在住者対象】農業就業体験ツアー

よしだや 社員
左:大羽沢さん、中:吉田社長、右:大村さん

先輩インタビュー

お問い合わせ

青森県 農林水産部 構造政策課 
担い手育成グループ
〒030-8570 青森市長島1丁目1-1
(代)017-722-1111 内線 5059 
(直)017-734-9463

就農相談以外のお問い合わせはこちら

就農や雇用相談に関する相談はこちら

facebookでシェア Xでシェア